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Googleの生成AI「Gemini」のAPI活用方法

2025年3月24日

haino

こんにちは。クリエーターの灰野です。業務多忙のため、しばらく会社のブログを更新していませんでしたが、久々にブログを書いてみました。今回はGoogleの生成AIである「Gemini」について書いてみようと思います!

 

Gemini」には様々なモデルバリエーションが用意されていますが、APIも用意されています。このブログの執筆時点では「v1」と「v1 beta」というバージョンが用意されているようです。共にテキストや画像の生成に使用することが可能です。

参考:
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/api-versions?hl=ja

というわけで、今日はAPIにひとまず触れてみるために、phpをを使って「名言ジェネレーター」を作ってみたいと思います。名言ジェネレーターといっても、APIで「ためになる名言を一つ教えてください。」という質問を投げて、その結果をhtmlに表示するというだけの、完全にGeminiにおんぶに抱っこなシステムです。(APIを投げて結果を表示するだけなので、システムなんて呼べるものではありませんが…。)

それでは、早速手順を解説していきたいと思います。

1. APIキーの取得

まずは「Google AI Studio」にアクセスしてAPIキーを取得します。
https://aistudio.google.com/apikey

APIキーの取得はとても簡単です。ページにアクセスしたら、左上の「Get API key」をクリックし、画面中央の「APIキーを生成」というボタンをクリックするだけです。キーを取得したらメモしておきましょう。

2. PHPパッケージをインストール

残念ながら、公式ではphpのSDKは存在していないらしいので、composerを使ってサードパーティーのパッケージをインストールします。

composer require google-gemini-php/client

インストールの途中で以下のように聞かれると思いますが、私の場合「y」を入力しました。

Do you trust "php-http/discovery" to execute code and wish to enable it now? (writes "allow-plugins" to composer.json) [y,n,d,?] 

Composer 2.2 以降では、セキュリティの観点から プラグインがコードを実行する時に明示的な許可が必要になったらしいのですが、それを自動検出するのが「php-http/discovery」という ライブラリです。信頼して有効にする場合は「y」でよいらしいです。

次いで、HTTPクライアントの「guzzlehttp/guzzle」もインストールしておきます。

composer require guzzlehttp/guzzle

※なお、これらのパッケージを動作させるにはPHP8.1以上が前提となるようです。

これでインストール作業は完了です。

3. phpでコードを書く

さて、お次はphpを書いていきます。

$apikey」の変数にはご自身で取得されたAPIキーを入力してください。これを実行して「名言ジェネレーターに教えてもらう」をクリックすると、次のような表示になるはずです。

これで、ボタンを押す度に様々な名言が出力されます!出力される内容ですが、必ずしも一般的に知られている格言というわけでもなく、それっぽい名言が出力されるようです。Geminiの生成AIの性能もなかなかのものですね!

4. 無料枠でどの程度利用できるのか?

さて、最後にこのAPIは無料でどの程度利用できるのか言及しておきたいと思います。残念ながら、明確なことはわからなかったのですが、「Gemini Developer API の料金」というページには、以下のような言及がありました。

Gemini Developer API の料金
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing?hl=ja

Gemini API の「無料枠」は API サービスを通じて提供され、テスト目的でレート制限が緩和されます。Google AI Studio は、利用可能なすべての国で完全に無料でご利用いただけます。Gemini API の「有料階層」では、レート制限の引き上げ、追加機能、異なるデータ処理が提供されます。

テスト目的の場合、レート制限が緩和され完全無料で利用できると書いてありました。テスト目的とはいえ、極端な利用には制限がかかる可能性もありますが、APIはひとまず無料で利用できるようです。課金プランの場合は、より精度の高い生成データが利用できるということのようです。

冒頭の画像でも示した通り、APIキーのプランが「Free お支払い情報を設定 使用状況データを表示」となっていれば、課金の心配はありません。また使用状況を知りたい場合は、その部分をクリックしてみてください。

さて、今回はGoogle Gemini APIを試すために簡単なphpコードを書いてみたのですが、いかがだったでしょうか?質問を変えれば様々な回答を得ることができますし、もっと研究すれば、何かのWebサービスに応用できるのではないかと思います。近年、生成AIが手軽に利用できるようになってきましたが、今後が楽しみですね!

参考URL:
https://zenn.dev/naopusyu/articles/799dd101646d79