PythonフレームワークのDjangoの環境構築なら断然Anacondaがオススメ
2018年9月11日
haino
こんにちは。クリエーターの灰野です。
弊社でのバックエンド開発のほとんどはこれまでPHPが主流でした。しかし近年では、個人的にPythonの存在がとても気になっており、これまでもウェブ制作ではない分野では触れてきました。以前、ブログで紹介したFacebookいいねカウンターや個人的に制作したビットコインを自動でトレードするマシーンなどがそれにあたります。これらはRaspberry Piを使用していたということもあってPythonを使っていたのですが、今後はWeb制作の分野においてもPythonの需要が増えていくのではないかと考えています。
例えば、InstagramやPinterestはPythonで開発されていることで有名です。日本のウェブサービスでPythonが使われているケースはまだ少ないのかもしれませんが、今後はAIやディープラーニングを応用したサービス等の分野では積極的に普及していくように思います。
そのようなわけで、今日はPython+Djangoの環境構築(Mac版)について扱ってみたいと思います。
ちなみに、Djangoはジャンゴと発音します。Pythonの世界では最も有名なフレームワークです。Webサービスやアプリを開発するなら、やはりフレームワークは必然となってくるかと思いますので使わない手はなさそうです。
ちなみに、Djangoは有名なジャズギターの「ジャンゴ・ラインハルト」にちなんで命名されたみたいですね。なので市販の参考書にはギターが描かれていたります。
前置きが長くなりましたが、本論に入ります。
Pythonの環境構築なら断然Anacondaが簡単でオススメ
以前、Pythonの環境構築といえば、homebrew+pipで行なっていたのですが、圧倒的にAnacondaが簡単・確実なんですよ。2.7系+JupyterNotebookの環境構築の時は、よく分からないエラーが頻発して環境構築だけでかなり手を焼いたものでしたが、Anacondaなら必要なフレームワークやアプリケーションなどが簡単に管理できてしまいます。
それでは早速イントールしてみましょう。
まず、Macは標準だとPythonが2.7なので3.6以上にしておきましょう。
brew upgrade python
homebrewについてよく知らない人はググってください。
そして今度は、Anacondaをゲットしましょう。
https://www.anaconda.com/
ヘッダ右上の「Downloads」ボタンをクリックして、自分の環境を選ぶと下記の画面になります。最新の3.6を選びましょう!
ダウンロードできたら、インストーラーを起動してインストールします。基本的に「続ける」の連打でインストールはできてしまいます!簡単なので詳細は割愛させていただきますね。
インストールが完了したら、早速起動してみましょう。
この画面が表示できたら、自分の環境を構築します。
まず、左側のメニューカラム内にある「Environments」をクリックして…下の「Create」ボタンをクリックすると下記のような画面になりますので、自分の環境名「Name:」を入力してその画面内の「Create」ボタンをクリックすると環境が構築されます。下記の画面の場合は、既に「myspace」という環境が構築されています。
環境は構築されましたか?
環境が構築されたら、「Home」に戻って環境を切り替えます。これ重要です。
切り替えができたら、次は開発エディタの「spyder」をインストールします。
開発エディタspyderのインストール
先ほどの画面内の「spyder」のカラムの「Install」をクリックします。
イントールにはちょっと時間がかかるので、完了するまで待ってくださいね。
インストールしたら起動してみてください。下記のような画面になります。
自分の場合がそうでしたが、最初に起動したら英語版でした。
下記の方法で言語を切り替えられます。
「python」メニューから「Preferences…」を選択して…
「General」の「Advanced Settings」内で切り替えができます。
Djangoのインストールとプロジェクトの作成
今度はDjangoのインストールです。再びAnacondaの「Environments」をクリックして「myspace」を選んでおきます。環境リストのプルダウンを「Not installed」にして検索ボックスに「dja…」のようにいれると「Django」が出てきますので、チェックしてから画面右下にある「Apply」をクリックします。このエントリー執筆時のバージョンは2.1.1でした。
次は、Djangoでプロジェクトを作成します。下記のように「myspace」の隣の三角ボタンをクリックして「Open Terminal」を選択してターミナルを起動してください。
あらかじめ、適当なディレクトリにcdコマンドで移動しておいてください。
django-admin startproject django_app
「django_app」の部分はなんでもOKです。ちなみにこのターミナルはまだ閉じないでくださいね。
プロジェクトが作成できたら、spyderの画面に戻ってメニューの「プロジェクト」「プロジェクトを開く…」でプロジェクトを開いてください。これでいつでも開発できます!
開発したプロジェクトをブラウザで確認する方法
最後に開発したプロジェクトをブラウザで確認する方法を示します。
確認するには先ほどのターミナルからコマンドを打つ必要がありますので、cdコマンドでプロジェクト内を表示しておいてください。
python manage.py runserver
これで完了です。ブラウザで「http:/localhost:8000」にアクセスしてみてください。
お疲れ様です!!!
よーし、これで面白いWebサービス作るぞー。